グリスの話

前々回、フリーの交換について長々と書き連ねたのですが、そこで使用したグリスについて掘り下げてみたいと思います。

まず今回、私がフリーボディに使うグリスで何がベストか分からなかったので、埼玉県のあさひにいるグリスに関してすっごく詳しい社員さんに問い合わせてみました。

その内容を要約すると以下の通りです。

シマノから発売されているグリスは主に3種類。

○デュラエースグリス
カルシウムベースでベアリングやネジのスレッドなどオールマイティに使用できる。

○フリーボディグリス
リチウムベースでフリーボディのみに使用できる。

○SIS-SP41グリス
シリコンベースでシフトやブレーキのインナーワイヤーに使用できる。
ボート的には舵手無しクオド、ペアのステアリングワイヤーに使用すれば引きが軽くなる。

今回はフリーボディに使うグリスなので、シマノのグリスを使用するなら2番目のフリーボディグリスになります。
しかし、実際にフリーボディに使用されているグリスはモリブデングリスが多いです。
それは、フリーボディには極圧が欲しいのと、低粘度であることが条件だからです。
では、なぜシマノはフリーボディグリスをリチウムベースにしているかというと、モリブデンはカップ&コーン式のベアリングに悪影響を与えるため、それと混ざる可能性を考慮してリチウムベースにしているとのことです。

ですから、私のホイールのようにカップ&コーン式ではなくシールドベアリングを使用している場合にはモリブデングリスの方が適していることになります。

モリブデングリスといっても様々な製品があり、ホームセンターで販売されている蛇腹で安いモノやバイク用のモノもあります。
個人で使用するには極少量で十分なので、上のモノだと使い切るのにかなり時間がかかってしまいそうです。
そこで、いろいろ探しているとタミヤ模型のラジコン用モリブデングリスがピッタリだと思い、それにしてみました。
by jumpin-jack-flash | 2010-12-15 22:59 | 自転車


神戸製鋼加古川漕艇部での日々


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