【エトーの自転車メンテナンス講座】BB交換編
エトーの自転車メンテナンス講座も第2回目となりました。
今回はBB交換編です。
これはマニアック。超マニアックな記事になりそうです。
私も知識が少ない分野だったので、先ほどあさひ幸店のボスから聞いた話をまとめてみたいと思います。
これは初心者向けなので、まずBBとは何か?から説明する必要があるかもしれません。
BBとはクランクの軸受けもしくはそれを含めた軸のことです。
規格がたくさんあるので、下記HPを参考にして下さい。
http://www.geocities.jp/jitensha_tanken/bottom_bracket.html
これを読めば全てが分かるのですが、少し言葉が難しいかもしれませんね。
ちなみに、私のマウンテンバイクはオクタリンクというシマノが作った規格です。
読んで字のごとく8個のツメがクランク軸とクランクで噛み合います。
ちなみに、このオクタリンクはわずか5年でトップモデルには採用されなくなりました。(7700系デュラエース等)
理由は後で説明するホローテックⅡ(2ピースクランク)の方がすべての点で優れているからです。
上の写真でフレームからはみ出してくるパーツがBBになります。
これはカートリッジタイプでクランク軸とベアリングがカートリッジで密閉されています。
従って、グリスアップ等のメンテナンスは必要ない優れものです。
それで、コイツがクランク。FSAのカーボンクランクです。めちゃくちゃ軽い!
右側にはチェーンリングが付いています。
この2枚の写真で3つの部品が写っていますね。
BB、右クランク、左クランク。
ですので、このタイプを3ピースクランクとも呼びます。
わざわざ3ピースと呼ぶのだから、2ピースや1ピースもあります。
2ピースはシマノで言うところのホローテックⅡ、カンパはウルトラトルク、スラムはGXPです。
メーカー毎でコンセプトは似ていますが規格が異なります。
今のところ2ピースクランクが一番優れています。
なにしろ接合部が1つしかないので、軽量化!
さらに、ベアリング部分をフレームの外側にすることにより、軸の大径化、剛性アップ!
上の写真がシマノのホローテックⅡです。
よく見てもらえれば、先ほどのFSAクランクとは違って、右クランクにクランク軸がくっついていることが分かると思います。
どちらにせよ、BBはフレームに固定するのですが、軸が右クランクについているので、2ピース。
1ピースはBMX等で使用されていますが、今の主流は3ピースだそうで、あまりにもマニアックなので、ここでは説明しません。
ではクランクをBBから外したら、次はBBを外します。(ちなみに、クランクの外し方は専用工具が必要になるので、割愛)
BBを外すのにも専用工具が必要。
そいつを噛ませて、モンキーでガスっと回します。
ちなみに、フレームのスレッドにも規格があります。
ポピュラーなのはJIS規格。
自転車界ではシマノが最強なので日本のJISが世界規格。すごいぞ!シマノ!
JISではシェル幅68mmでスレッドは左側が正ネジ、右側が逆ネジとなっています。
これはクランクが回転することにより、BBが緩む方向に力が作用するようにするためです。
ペダルとは逆の原理です。ペダルは左が逆ネジ、右が正ネジです。
ペダルは外れたら人命に関わりますが、BBは外れても人命には関わらないとのこと。
むしろそれより、BBが強く固定されすぎて、外れなくなったり、ネジを壊すリスクの方が大きいということのようです。
もうひとつイタリアンという規格もあります。当たり前ですが、イタ車に多い規格です。ちなみに私のピナレロもこの規格です。
シェル幅70mmで右側も左側も正ネジです。
さらにイングリッシュという規格もあります。
これはシェル幅68mmで右側も左側も正ネジというもの。
あまりにマニアックなので、先ほど紹介したHPにも記載されていませんでした。
最近流行のプレスフィットとかBB30とか規格の話は尽きないのですが、これくらいで。
そしてBBを外すとこんな感じになります。
シェルの内部が錆びているのが分かりますかね。
正直、こんなに錆が出ているとは私も驚きです。
とりあえず、これをパーツクリーナーでキレイにして、スレッドも立て直しました。
結構、キレイになったでしょ。
これで、新しいBBを付け替えて、変速調整をして完成!
のはずだったんですが、問題発生!
どうやらBBの軸長が長すぎたようです。
交換前のBBはシェル幅68mm、軸長118mmでした。
そして、交換後のBBはシェル幅68mm、軸長121mmです。
交換したBBは私の部屋に転がっていたもので、ガラクタと化していたので、どうせなら使ってみよう!との思いで交換してみたのですが、軸長が3mm長かったです。
これが、何に影響するかというと、Qファクターです。
Qファクターとは左右のペダルの水平方向距離なのですが、当然軸長が長くなるとQファクターも長くなります。
すると、Fメカをアウターギアに入れた時、Fメカのチェーンガイドとギアが干渉してしまいます。
つまり、軸長(Qファクター)が長くなったことでアウターギアが外側に移動し、Fメカが上がりきらなくなったというわけです。
この現象はBB交換以前から見られたことなので、おそらくクランクを交換した際に、チェーンラインを誤ったのでは?
というわけで、交換前の軸長118mmよりも短い、113mmのBBを注文しました。
これで、完璧な変速が実現しそうです。
シマノBB-ES71の68-113です。
あさひのネット店で欠品になっていましたが、果たして1週間で入荷するのか?
今回はBB交換編です。
これはマニアック。超マニアックな記事になりそうです。
私も知識が少ない分野だったので、先ほどあさひ幸店のボスから聞いた話をまとめてみたいと思います。
これは初心者向けなので、まずBBとは何か?から説明する必要があるかもしれません。
BBとはクランクの軸受けもしくはそれを含めた軸のことです。
規格がたくさんあるので、下記HPを参考にして下さい。
http://www.geocities.jp/jitensha_tanken/bottom_bracket.html
これを読めば全てが分かるのですが、少し言葉が難しいかもしれませんね。
ちなみに、私のマウンテンバイクはオクタリンクというシマノが作った規格です。
読んで字のごとく8個のツメがクランク軸とクランクで噛み合います。
ちなみに、このオクタリンクはわずか5年でトップモデルには採用されなくなりました。(7700系デュラエース等)
理由は後で説明するホローテックⅡ(2ピースクランク)の方がすべての点で優れているからです。
上の写真でフレームからはみ出してくるパーツがBBになります。
これはカートリッジタイプでクランク軸とベアリングがカートリッジで密閉されています。
従って、グリスアップ等のメンテナンスは必要ない優れものです。
それで、コイツがクランク。FSAのカーボンクランクです。めちゃくちゃ軽い!
右側にはチェーンリングが付いています。
この2枚の写真で3つの部品が写っていますね。
BB、右クランク、左クランク。
ですので、このタイプを3ピースクランクとも呼びます。
わざわざ3ピースと呼ぶのだから、2ピースや1ピースもあります。
2ピースはシマノで言うところのホローテックⅡ、カンパはウルトラトルク、スラムはGXPです。
メーカー毎でコンセプトは似ていますが規格が異なります。
今のところ2ピースクランクが一番優れています。
なにしろ接合部が1つしかないので、軽量化!
さらに、ベアリング部分をフレームの外側にすることにより、軸の大径化、剛性アップ!
上の写真がシマノのホローテックⅡです。
よく見てもらえれば、先ほどのFSAクランクとは違って、右クランクにクランク軸がくっついていることが分かると思います。
どちらにせよ、BBはフレームに固定するのですが、軸が右クランクについているので、2ピース。
1ピースはBMX等で使用されていますが、今の主流は3ピースだそうで、あまりにもマニアックなので、ここでは説明しません。
ではクランクをBBから外したら、次はBBを外します。(ちなみに、クランクの外し方は専用工具が必要になるので、割愛)
BBを外すのにも専用工具が必要。
そいつを噛ませて、モンキーでガスっと回します。
ちなみに、フレームのスレッドにも規格があります。
ポピュラーなのはJIS規格。
自転車界ではシマノが最強なので日本のJISが世界規格。すごいぞ!シマノ!
JISではシェル幅68mmでスレッドは左側が正ネジ、右側が逆ネジとなっています。
これはクランクが回転することにより、BBが緩む方向に力が作用するようにするためです。
ペダルとは逆の原理です。ペダルは左が逆ネジ、右が正ネジです。
ペダルは外れたら人命に関わりますが、BBは外れても人命には関わらないとのこと。
むしろそれより、BBが強く固定されすぎて、外れなくなったり、ネジを壊すリスクの方が大きいということのようです。
もうひとつイタリアンという規格もあります。当たり前ですが、イタ車に多い規格です。ちなみに私のピナレロもこの規格です。
シェル幅70mmで右側も左側も正ネジです。
さらにイングリッシュという規格もあります。
これはシェル幅68mmで右側も左側も正ネジというもの。
あまりにマニアックなので、先ほど紹介したHPにも記載されていませんでした。
最近流行のプレスフィットとかBB30とか規格の話は尽きないのですが、これくらいで。
そしてBBを外すとこんな感じになります。
シェルの内部が錆びているのが分かりますかね。
正直、こんなに錆が出ているとは私も驚きです。
とりあえず、これをパーツクリーナーでキレイにして、スレッドも立て直しました。
結構、キレイになったでしょ。
これで、新しいBBを付け替えて、変速調整をして完成!
のはずだったんですが、問題発生!
どうやらBBの軸長が長すぎたようです。
交換前のBBはシェル幅68mm、軸長118mmでした。
そして、交換後のBBはシェル幅68mm、軸長121mmです。
交換したBBは私の部屋に転がっていたもので、ガラクタと化していたので、どうせなら使ってみよう!との思いで交換してみたのですが、軸長が3mm長かったです。
これが、何に影響するかというと、Qファクターです。
Qファクターとは左右のペダルの水平方向距離なのですが、当然軸長が長くなるとQファクターも長くなります。
すると、Fメカをアウターギアに入れた時、Fメカのチェーンガイドとギアが干渉してしまいます。
つまり、軸長(Qファクター)が長くなったことでアウターギアが外側に移動し、Fメカが上がりきらなくなったというわけです。
この現象はBB交換以前から見られたことなので、おそらくクランクを交換した際に、チェーンラインを誤ったのでは?
というわけで、交換前の軸長118mmよりも短い、113mmのBBを注文しました。
これで、完璧な変速が実現しそうです。
シマノBB-ES71の68-113です。
あさひのネット店で欠品になっていましたが、果たして1週間で入荷するのか?
by jumpin-jack-flash
| 2010-11-06 19:45
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